平屋の住まいに憧れるが、本当に住みやすいのか？など疑問に思う事も多々出てくるものです。私としては平屋一点張りでオススメしたい所でありますが、人それぞれの趣向や生活スタイルがありますので、いろいろ検討されてから選択すると良いと思います。
- 住みやすいのか？
- ２階建てやマンションと比較してどうなの？
- 価格はどうなる？
- メリットとデメリットは？
などなど気になることはいろいろででくるものです。
今回は私の意見ではなく、実際に平屋を購入して既に住んでいる方１名と、住んでいない方１名（購入する前提で考えていただいた）に、それぞれの経験を元にメリットデメリットを考えていただきましたので紹介致します。
平屋住まいのAさん
最近新築の家を見ると以前より平屋の家屋が増えています。そうではない家屋とどう違うのか、メリットとデメリットで考えてみました。
平屋に住むメリットは、家屋の強度が高い点です。建物を支える柱に負担が少ないので耐震力が上がります。
次に階段がない分年配の方に負担がかかりにくくなります。掃除をするにも移動する際に階段があると、体力に自信がなくなった時におっくうになりがちですが、平屋だと移動が非常に楽です。家を建てた時は若くても、家と同時に人もだんだん歳を重ねていくのでこれはかなりポイントが高いと思います。
あと、築年数が増すにつれて家屋の痛みが出た際にも、補修が比較的やり易いということです。二階部分がないので壁も屋根も修理が楽になります。
デメリットは、一目瞭然ですが建坪がどうしても広くなります。部屋数を増やすとなると上に乗せない分、横に広げていくしかありません。
それに基づいて部屋数が制限されます。バストイレ等絶対必要な部屋を取って、残りで部屋を取るようになるので建坪と相談しながらの設計になります。
基礎も増えますから建坪単価が上がります。
実は私は2014年に家を建てました。憧れだった平屋です。思っていた事と違ったのは、基礎が建てる時に意外と高くつくなと思ったことです。
しかし、それ以上に住み出すと非常に快適なのが本音です。掃除が楽だということも個人的な感想です。確かに賛否両論ありましたが、今は平屋にしてよかったなとしかありません。天井を全体に標準よりかなり上げてますのでとても開放的に仕上がってますし、リビングも大きな窓を付けて採光も充実しています。うちは完全鉄骨で仕上げていますので、基礎がかなり頑丈になってしまいましたが、基礎の金額は木造にするともう少し押さえられるかもしれませんね。
平屋の一般的なメリットデメリットを考えてみましたが、少しでも家を建てようとお考えの方に参考になっていただけると嬉しいです。
平屋には住んでいないBさん
まずメリットとして老後においても生活しやすい点です。
平屋は1階だけの作りとなっており、2階が無いのです。
2階建てだと2階に寝室がある事が多いかと思われます。
若いうちは寝室に行く為に階段の昇り降りが苦になりませんが、年齢を重ねると関節や骨が弱くなってしまう為、階段の昇り降りでさえ困難になってしまいます。
しかし平屋だと階段が根本的に必要としない為、足腰への負担がなく老後も快適に生活する事が出来ます。
次に家族の団欒が増える点です。
家が大きくなると部屋数もそれだけ増えてしまい、一つの家に住んで居ながらも家族が集まる事は食事時だけとなってしまいます。
しかし平屋作りにすると自然とリビングに集まるようになる為、成長した子供たちとのコミュニケーションも増えていきます。
次に平屋におけるデメリットです。
まず家自体が大きくなってしまう可能性がある点です。
子供や両親との共同生活になるとおのずと部屋数は増えていきます。
2階建てであれば、子供たちや自分たちが2階に部屋を作り、1階には両親の部屋を作ればよいのでいえの大きさはごく一般的で問題無いのですが、平屋にしてしまうと全ての部屋を1階に作らなければならないので、家が他と比較すると大きくなってしまいます。
次にプライベート空間が作れなくなる点です。
平屋は同じスペースに居る事が多い為、喧嘩や気まずい雰囲気になってしまっても顔を合わせてしまう為、避ける事が出来なくなってしまいます。
平屋には多くのメリットやデメリットがあるので、自身の生活スタイルにや家族構成に合わせて選ぶ事が最も重要となってきます。
平屋のメリットデメリットは人それぞれ
それぞれ重要とするメリットとデメリットがありますので、やはりその人その家族の生活スタイルによって見方や感じ方が変わってくるのかなと思います。
生活スタイルを分析すると自分と自分の家族が平屋に向いているのか見えてくるかもしれません。
いろいろな方の意見を知れるのは、非常に興味深いのでもっと人数を増やしてアンケートをとってみたいと思います。自分自信だけの視野では見えない見方を発見できるのは楽しいものです。
